甘えん坊の泣き虫が成長の過程で差別を知り、強くなりたいと江戸に剣術を習いに今でいう留学をする。
その後土佐藩の枠に納まりきれなくなった龍馬は、「脱藩」して厳しい一時期を過ごすことになる。
さほど時間はかからずに見事な発想と行動力で日本の扉を開いていく訳だが、私は脱藩してから京都・江戸で辛く寂しい思いで耐えているときの龍馬の姿がとても好きだ。
葛藤しながら次の日本がどのようにあるべきかを見定めていく、その都度必要と思う人物と出会い傾倒してしまう純粋さ。豊に育ったからこそ「夢」さえもてばどんな事でも耐え抜いていける、本当の強さ。
時代が彼をもとめたのか、それとも時代が龍馬という人物をつくり出したのか。いずれにしてもすべてが偶然とは思えない。
行徳の事務所の一角には、寺田屋の娘さんに笑顔で手渡された「龍馬」のブロンズ風の置物を飾ることにした。外からも見える場所なので通るときがあったら覗いてみて欲しい。
亀山社中はグラーバー邸での密談が大きく関わっていると思われる。
脱藩して自由に動ける人物がここで活きてくるのだが、単に利用されたとは思いたくない。
しかし新しい権力構造を創り、役職と金に目がくらんだ輩(やから)に龍馬は消されてしまう。
権力を求めない男が邪魔になる時代が始まったからだろうか?
丁度、次の国会勉強会は「明治維新と官僚制度の成り立ち」と題して6月28日(水曜日)におこなう。龍馬の描いた夢が見えるかもしれない!